正確で効率的な海中工事を実現するICT
海底面の掘削は、PC300i-11やPC200LC-11といった油圧ショベルが行う。PC300i-11にはエクステンションアーム、PC200LC-11にはスーパーロングアームが装備されており、海底から3.8mを浚渫するための特別仕様だ。掘削された泥は、アーティキュレートダンプHM400-5やHM300-5に積み込まれ、一時置き場へ搬送される。そして、土砂移動後の整地にはD37PLL-24などのブルドーザーが活躍する。多様な建機が連携しながら、大規模な基地港湾工事は進められている。
この海中での浚渫工事は、港湾工事のなかでも難易度が高い作業となる。陸上工事のように丁張の設置ができず、海水の濁りによって、バケットの位置や海底面を目視で確認することも難しい。この海中工事に高い施工精度と効率性をもたらしたのがICT施工だ。「ICT施工であれば、モニター上で施工位置や深さを確認しながら、3D図面どおりに作業を進めることができます。視界を確保できない海中でも、状況を正確に把握しながら確実に施工できます。ICTがない環境での港湾の浚渫作業は、もう考えられません」と工事部課長補佐の鈴木精一氏はICT施工の有用性を説明する。海中という“見えない現場”において、ICTが施工精度と安全性を大きく向上させている。