「N-Rescue」の中核を担うのがモビリティオフィス――コマツと株式会社EARTHBRAINが共同開発した遠隔操作システムSmart Construction Teleoperationのキャブ機能を搭載した移動式の操作室だ。災害発生時には現場近くまで移動し、安全な場所から建設機械を遠隔操作できるほか、通信機器や情報共有設備も備えており、災害対応の拠点として活用できる。
PC200-11を遠隔施工機に採用し、建機本体にはオペレーターの目線に近い位置にカメラを設置。さらに機体周辺には複数の俯瞰カメラを配置し、作業状況を多角的に把握できるようにしている。映像と操作信号はStarlink※を通じて遠隔地からでもスムーズな操作を実現している。
「災害対応を考えると、操作環境そのものが移動できることが重要です。現場近くまで行き、自分の目で状況を確認したうえで、安全な場所から作業を行う。そのためにはモビリティオフィスが欠かせません」と高鍬部長は語る。
さらに同社では、ドローンとSmart Construction Edgeを活用して現況地形を短時間で三次元データ化し、Smart Construction Design 3Dで復旧計画を作成。そのデータをPC200-11へ送信することで、測量から計画、施工、情報共有までをデジタルでつなぎ、災害復旧の初動対応を大幅に効率化している。
※ 山間部や離島など固定回線が届かない地域でも安定した接続が可能な衛星インターネットサービス

遠隔施工の拠点となるモビリティオフィス