コマツがゆく!Vol.3

第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)に アフリカで活躍する日本企業として コマツが出展!

コマツは、2025年8月20日から22日までパシフィコ横浜展示ホールで開催された第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)において、自社ブースを出展した。テーマは、イノベーションを通じたアフリカ市場のサステナブルな成長への貢献だ。展示の内容について建機マーケティング本部 欧州・アフリカ営業部長 黒川敏夫氏に話を聞いた。

アフリカとICT建機

ICT施工は、一般的には欧米や日本など工業化国の建設現場で利用されているイメージを持たれることが多いです。しかし、アフリカでも既に多くのICT建機がインフラ整備で活用されており、コマツの建機にもICT機能を提供する後付キット装着車が増えてきています。TICAD開催に当たり、今後更なる市場拡大が見込まれ、注目度も高いアフリカ市場へ、コマツとしてしっかり対応するメッセージを発信したい。
社内でも議論した結果、アフリカでは未発売ながら、日本政府がTICADで掲げている「質の高いインフラ」実現に向けて将来的に貢献する機械として、コマツのICT建機の最先端モデルである新世代油圧ショベルPC200i-12を展示することにしました。ブースの外からでも一目で認識できることが功を奏し、多くの来場者に立ち寄っていただくことができました。
(写真:建機マーケティング本部 欧州・アフリカ営業部長 黒川敏夫 氏)

最先端建機を扱うための技術

 最新鋭の機械が現地にあるだけでは、実際の現場で十分に活用していただくことはできません。その機械を操作できるオペレーターや、管理・修理を担う整備士などの人材を育成することが不可欠です。そのため、コマツグループでは人材育成にも積極的に取り組んでおり、その一例として機械操作シミュレーターやVRトレーニング機器を体験型の実機として展示しています。これらの展示は、実際に来場者の方々に楽しんでいただきました。
ブース内にて機械操作シミュレーション、VRトレーニングを体験している様子

始まりは1台のブルドーザー

 1963年にブルドーザーを販売したのが、コマツのアフリカにおける第一歩です。それ以降、アフリカ各国でマーケットの開拓を長期にわたり進めてきました。コマツは、建設・鉱山機械の販売に加えて、研修施設への実機やシミュレーターの寄付、トレーニングカリキュラムの提供などを通じ、技術者の育成にも力を入れています。さらに2026年の稼働開始を目標に、西アフリカのお客さま・代理店、さらには地域社会を対象とする建設機械オペレーター・メカニック向けのトレーニング施設をコートジボワールに設立するプロジェクトが始まっています。そこではシミュレーターなどを活用した実践的な研修を提供する予定で、将来的には本体・部品の在庫機能やマーケティング機能を備え、西アフリカの中核拠点となることを目指しています。

一足飛びに成長するアフリカ市場

 既にICT建機を用いていると前述しましたが、アフリカは工業化国が歩んできた段階的な成長過程とは異なり、一足飛びにICT建機などの最新技術を取り入れて発展していくと考えられます。コマツの売上げに占めるアフリカ地域の割合はまだ大きくありません。しかし、アフリカの豊富な資源や人口増加に伴う鉱山・インフラ開発を背景に経済成長が期待されます。そのため、建設・鉱山機械の需要拡大が見込まれ、コマツはアフリカを新中期経営計画(2025~2027)の重点地域の一つと位置付けています。
 アフリカ市場ではコマツの建機は高価格帯にあります。しかし、その価値に見合う品質と多様なサポートを提供していると自負しており、実際にコマツ建機や手厚いサポートは国境を越えて喜ばれ、信頼につながっていると感じています。この信頼に応え続け、アフリカ諸国と共に、より大きく発展していきたいと考えています。
第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)

アフリカの開発と繁栄を主題とする国際会議(TICAD)は、1993年以降、日本政府が主導し、国連、国連開発計画(UNDP)、世界銀行、アフリカ連合委員会(AUC)と共同で開催され、アフリカ各国や日本政府の首脳級をはじめとする要人や関係者が参加している。2008年の第4回、2013年の第5回、2019年の第7回が横浜で開催され、今回のTICAD 9は4回目の横浜開催となった。