現場安全講座 現場仕事の安全対策

今回のテーマ

ドラグ・ショベル修理中にアームが降下

被災者 :建設機械オペレーター

被災の程度 : 休業30日


災害発生状況

2台のドラグ・ショベルA、Bで山止め内の残土を掘削し、集土作業を行っていたところ、Aの油圧シリンダーが外れたのでBのオペレーターbが元に戻す作業を手伝うために故障した Aのアームの下に入った。油圧シリンダーを固定するピンを挿入するために、Aのオペレーターaがアームを持ち上げたところ、シリンダーが外れてアームが降下し、オペレーターbの腰にアームの先のバケットが激突した。

原因

● アームの降下を防止する対策を講じなかった。
● 予定外作業にもかかわらず、職長に報告することなく独自の判断で作業を行った。
● 予定外作業に対して危険かどうか深く考えることなく、バケットが降下する恐れのある場所に立ち入った。

対策

● アームの降下を防ぐため、支柱または安全ロックを設ける。
● 予定外作業が発生した場合、職長・元請職員は、一旦作業を中断させ、状況報告を受けたうえで、作業手順を確認後、関係者に周知し、その作業を行わせる。