PC200i-12 ストロングポイント

使用方法や現場の状況に応じて 柔軟にカスタマイズが可能

 PC200i-12は安全性と作業効率の向上を目的とした、多くの先進機能を装備しています。
3Dマシンコントロールを使用したい場合は、追加の機器等は不要で、必要な時に機能を選択できるため、現場の状況や作業の流れに応じて効率的に運用が行えます。自動停止制御、自動整地アシスト、バケット角度保持、自動旋回などの支援機能により、作業者の熟練度や技量に頼らなくても質の高い作業が可能となり、生産性が向上します。
安全面では、ジオフェンス機能によって作業範囲が制限され、衝突を回避します。また、360度検知機能「KomVision」が人や障害物を認識し、自動で減速・停止します。転倒の危険がある状況では、モニターのインジケーターとブザー音がオペレーターに警告を発し、事故を防止します。
さらに、視界や操作空間を大幅に改善した大型キャブ、優れた燃費と操作性を誇る電子制御油圧システム、積載量を可視化するペイロード機能など、基本設計においても高い利便性を提供しています。


3Dマシンガイダンスと3Dマシンコントロールの効率的な活用

 3Dマシンガイダンスおよび3Dマシンコントロールは、マルチGNSSを活用した機械の位置情報に加えて、車体の傾きを考慮した正確な位置データを算出することで、設計データに忠実な掘削を実現します。
 2Dマシンガイダンスや2Dマシンコントロールの場合、車体の走行により設計面とのズレが生じるため、再設定や測定が必要となります。結果として多くの人手が求められ、工数が増えることで事故のリスクも高まります。対して3Dマシンガイダンスや3Dマシンコントロールを活用すれば、これらの課題を一挙に解決できます。
活用例 ❶ 築堤工事
法面整形の仕上げや段切りの掘削作業においては、設計データに基づきバケットの刃先が過剰に深くならないよう自動で停止する制御や、整地を支援する制御を可能とする3Dマシンコントロールが特に効果的です。
一方で、設計面を基準とする粗作業や盛土・粗整形作業では、3Dマシンガイダンス機能が役立ち、熟練したオペレーターはICTモニターに表示された設計データを参照しながら、より正確で安全な掘削や仕上げ作業を行うことができます。
活用例 ❷ 土地造成・道路工事
道路工事では、切土と盛土が組み合わさることがあります。切土による法面仕上げの際には、PC200i-12の3Dマシンガイダンスを用いて粗削りを行い、仕上げ作業は3Dマシンコントロールで実施することで、経験の浅いオペレーターでも掘りすぎや手戻りなしで施工できます。
また、掘削土の盛土・敷均し作業では、締め叩きながら整地を行うため、3Dマシンガイダンスを活用することで効率的に盛土作業を進めることができます。これにより、作業者の熟練度に依存せず作業が実施でき、人員の省力化も可能となります。

作業員の負担を軽減する さまざまなセミオート機能

セミオート機能の紹介動画はこちらからご覧いただけます。

Smart Construction®の トータルソリューションが実現する 安全で生産性の高い“これから”の現場

コマツが提供するSmart Construction®は、建設現場から収集されるデジタルデータをプラットフォームに統合し可視化することで、実際の現場に行かずとも問題を特定し分析することを可能にします。これにより、施工現場の状況に応じた最適な計画を立てることができます。さらに、最適化された計画を施工に反映させて実行することで、施工のデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現します。