現場安全講座 現場仕事の安全対策

今回のテーマ

油圧ショベルから降りる際、 動き出した履帯に足を踏まれる

被災者 :建機運転工(オペレーター)

被災の程度 : 休業107日


災害発生状況

外構塀周りの埋め戻し作業において、油圧ショベル(0.1㎥ )でフレコンバックを移動中、オペレーターがエンジンを掛けたまま油圧ショベルから降りようとしたところ、作業服が安全ロックに引っ掛かり、油圧ショベルが動き出し、オペレーターが体勢を崩して、操作レバーを押してしまい、左足を履帯に踏まれた。

原因

● オペレーターはエンジンを掛けたまま油圧ショベルから降りたが、元請社員または職長が離席時のエンジン停止を指導していなかった。
● オペレーターが当日変更されたが、当初の作業計画を伝えられていなかった。
● オペレーターが操作機器に引っ掛かりやすい作業服を着ていた。
● 排土板の上にフレコンバックを載せて作業していた。

対策

● 元請社員または職長が重機離席時のエンジン停止を再認識のうえ、指導確認するとともに、現場としても重機離席時ルールの周知会を開催し周知する。
● 作業計画書が具体的でなかったので、作業手順を含めて具体的な形に作成し直すとともに、配員変更時には、作業手順、リスクアセスメント、資格を確認し周知する。
● 操作機器に引っ掛かることのない、作業に適した服装かを朝礼、危険予知活動にて確認する。
● 用途外使用の禁止について周知会を開催し周知する。