現場安全講座 現場仕事の安全対策

今回のテーマ

仮置き盛土上で前後進していた油圧ショベルが転落

被災者 ：建機オペレーター

被災の程度 ： 休業70日

災害発生状況

建屋新築工事において、基礎根切りで発生した残土を場内に仮置き、盛土作業をしていた。高さ約3ｍの盛土天端で油圧ショベル（0.45㎥クラス）を前後に走行させ、締固めを行っていたところ、法肩の見当を誤り油圧ショベルが後ろ向きに転落。オペレーターは腰を強打した。オペレーターは新規入場者で、シートベルトを着用していなかった。

原因

● 新規入場者であるオペレーターに対して、作業手順、リスクの周知ができていなかった。
● 油圧ショベルによる盛土上での作業は、「前進のみ」というルールであったが、バック走行を行った。
● 視界を確保するためにアームを立てて作業を行い、転倒しやすい状態で高速走行していた。
● オペレーターはシートベルトを着用していなかった。

対策

● オペレーターに対して、新規入場者教育の実施、作業手順の周知、技能講習修了時の基本的な安全心得等の安全衛生教育を徹底する。
● 転落の恐れのある場所では、ルールどおり前進のみで、低速走行を徹底する。
● 運転中はシートベルトの着用を徹底する。
TOP 特集 季刊誌 「大地」 Daichi　Vol.145
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