現場安全講座 災害事例に学ぶ現場仕事の安全対策

今回のテーマ

汚水管敷設作業で配管を吊った ドラッグショベルが転倒

被災者 : 普通作業員

被災の程度 : 休業90日

災害発生状況

下水道流入管布設作業で、掘削補助のドラッグショベル(ミニバックホー(0.14㎥))が塩ビ管(φ500、L=5m、W=258㎏)を吊り上げ、所定場所に設置しようとして転倒し、下で作業していた作業者がブームと激突した。本来この作業は横にいた0.45㎥バックホーの仕事だった。

原因

  • 積載荷重能力を超える重量物を吊り下ろした。
  • 作業手順を無視し、小型建設機械運転手が善意で行ったが、職長も黙認してしまった。
  • 小型建設機械運転手はクレーンモードのスイッチを切ってしまった。

対策

  • 職長を含めた作業者全員に対し、特定作業計画書の重要性について再教育を実施する。
  • 各種安全装置は安全作業の要であり、建設機械運転手全員に対し再教育を行う。