狭小地でもゆとりある取り回しを実現
同社が手がける現場は、都内の住宅街の一軒家やアパートなど、二階建て木造住宅の解体が中心だ。周囲に建物が迫る狭小地での作業が多いため、建機には大きなスペースを必要としない小回り性能が強く求められる。そうした環境に対応するため、同社ではこれまでロングアームのPC78US-8解体仕様で解体業務を行っていた。その後、同業者より「ブームを分割構造としている2ピースブームは、狭いスペースでの解体作業に更に力を発揮する」との情報を入手。試乗を行ったうえで、その機能性を実感し、PC78US-11解体2ピースブーム仕様を購入した。
2ピースブームとは、通常一本で構成されるブームを二分割し、途中に関節を設けた構造が特徴だ。関節部をシリンダーで操作することでブームの角度を自在に変えられるため、従来に比べ作業範囲の自由度が格段に広がる。旋回時にはブームを折りたためることでコンパクトに旋回でき、その分ロングアーム仕様で必要だった余計なスペースを取らずに済むため、狭い現場でも取り回しが容易になる。さらに、関節を起こすことでより高所までブームを伸ばすことが可能だ。
また、ブームを折り曲げれば足元の掘削や解体にも対応できる。標準仕様では掘削の深さは約3mが限界だったところ、2ピースブーム仕様では約3.5mまで掘削でき、より深い作業にも対応できる。2ピース化によって操作の柔軟性が高まった。「2ピースブームにしたことで、これまで手元作業員が人力でやっていた部分も機械で対応できるようになり、効率が上がるだけでなく、作業員の負担軽減や安全性の向上にもつながっています。また、以前は高さを確保するために廃材の上に建機を乗せて作業することもありました。そうすると現場にいつまでもゴミが残り、環境面でも良くなく、危険も伴いました。今では、きれいで安全な作業環境で作業できています」と関口社長は2ピースブームのメリットを語る。