ICTを経営戦略のなかに位置付ける
同社がICTに本格的に乗り出したのは2020年頃だ。背景には、公共工事の分野でICTを活用する工事の指定が増えたことがあるが、同社がICTに着目したポイントは「若手社員の早期戦力化」だ。ICT施工であれば、経験の浅い若手社員でも、一定水準以上の施工を簡単に行うことができる。若手社員が生き生きと自身の能力を発揮する環境を整えることで、企業全体の活性化や組織の成長につながる。ICTを単なる技術としてではなく、経営視点に立った戦略的投資と考え、ICT導入を図った。
同社では、測量から施工、そして出来形管理・納品に至るまで、業務全体をカバーするICTの一貫体制を整備している。ドローンやレーザースキャナーを活用した3D測量を行い、その後3D設計データを作成し、ICT建機による施工を実施。さらに、3D出来形管理やデータ納品にも対応。ICTを軸とした現場運営が日常的に行われている。「3D設計データの作成など、難しい業務もありますが、教えてもらいながら対応しています」と若手社員たちは語る。