地域との共生を図る中間処理施設
同社では資源循環の推進と環境負荷の低減を目的に、2023年、筑西市に産業廃棄物処理施設「アロウズエコプラント」を開設した。施設は二つのプラントから成る。
一つは、建築・土木工事で排出されるがれきを受け入れ、再生資材にする中間処理施設だ。コンクリート塊やアスファルト塊を破砕・選別して、RC-40などの再生資材として生まれ変わらせている。もう一つは、太陽光パネルのリサイクルプラントだ。使用済みのパネルを分別・回収し、再生可能資源としてアルミ枠やバックシートなどを製造している。
同施設の最大の特徴は地域社会との共生を重要視している点だ。破砕や運搬の過程で生じる騒音・振動・粉塵の抑制を徹底するため、主要設備はすべて屋内に配置。一次破砕機であるジョークラッシャーは地下に設置されており、作動時の振動や騒音を最小限に抑えている。また、コンベアには防塵カバーを装着し、資材の搬送中に粉塵が飛散しないよう配慮されている。
「アロウズエコプラントは、環境保全と再資源化、そして地域への配慮を両立させることで、持続可能な社会の実現を支援しています」と常務取締役エコプラント事業部長の新井雅貴氏は話す。