災害事例に学ぶ 現場仕事の安全対策

今回のテーマ

油圧ショベルで鉄板を吊り上げ中、 フックから外れ落下

被災者 : 土工

被災の程度 : 死亡


災害発生状況

被災者は、資材置場に敷かれていた鉄板を撤去・運搬するため、3名で作業を行っていた。1名が油圧ショベルを運転し、被災者が鉄板へのフック掛けおよび誘導を行い、もう1名がトレーラー荷台の上で鉄板を寝かせる作業を分担していた。鉄板を荷台に降ろす際、既に積まれていた鉄板の上に一旦立てたところ、風にあおられて吊り穴からフックが外れ、トレーラー右後輪の脇に立って誘導をしていた被災者に当たり、下半身が鉄板の下敷きになった。なお、鉄板の倒壊防止策(固定等)は実施していなかった。

原因

  • 車両系建設機械を使用するにもかかわらず、作業計画を定めていなかった。
  • 吊り上げ用フックの外れ止め装置が破損していたにもかかわらず、そのまま作業を行っていた。
  • 吊り上げた荷の落下により危険が生じるおそれのある場所に、作業員を立ち入らせて作業を行っていた。

対策

  • 車両系建設機械を使用する場合は、作業計画を定め、その計画に基づいて作業を行う。積み込み作業については、作業マニュアルを作成し、教育訓練を実施する。
  • 荷の落下を防ぐため、ワイヤーロープの外れ止め装置を点検・整備し、常に有効な状態で使用する。鉄板等を吊り上げる際は、安全な専用吊り具を使用する。
  • 吊り荷との接触や落下の危険がある場所に、作業員を立ち入らせない。


「職場のあんぜんサイト(厚生労働省)」(https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen_pg/sai_det.aspx?joho_no=101260)をもとにコマツが作成