「油漏れ対策への要望は以前からありました。当工場ではリマン※を推進していますので、回収した部品を研究するなど、さまざまな策を検討しました」と生産本部郡山工場工場長の作田俊哉氏は語る。 郡山工場ではシリンダーの上下を逆転させロッドを上(ブーム側)に配置するとともに、油圧ホースを排除し、ロッド内に穴を開けて油路とする画期的な配管内蔵バケットシリンダーを開発した。
※ リマニュファクチャリングの略で、お客さまが使用した部品を回収し、リフレッシュして新品同様で再出荷することを意味する
シリンダーの上下を逆転させて配置し、油路となる配管をロッドに内蔵。赤色がヘッド側、青色がボトム側の部屋を示しており、ヘッド側から油を入れることでロッドが縮み、ボトム側から油を入れることでロッドが伸びる。