現場安全講座 災害事例に学ぶ現場仕事の安全対策

今回のテーマ

移動中の敷き鉄板のフックが外れ作業者が下半身を挟まれた

被災者 : 協力会社職員

被災の程度 : 休業30日

災害発生状況

駐車場整備のため、専用治具を使用し敷き鉄板(1.5×6m)を0.45㎥級クレーン仕様の油圧ショベルで楊重していた。敷き鉄板を仮置きした際、吊りチェーンが緩みフックが外れ、玉外しに行った被災者が敷き鉄板に下半身を挟まれた。

原因

● 介錯ロープを使用せず、鉄板を地面に置く前に安易に近づいた。
● 吊荷が着地したとき、手動ロック式吊具の外れ止め装置が機能しなかった。(整備不良)

対策

● 長尺物の楊重作業では必ず介錯ロープを使用し、吊荷が安定してから玉外しを行う。
● 吊具は必ず始業前点検を行い不良品は使用しない。