被災者(油圧ショベル運転手)は工場解体工事により発生したコンクリートガラを油圧ショベルで移動式破砕機に投入する作業に従事。運転台からいったん降りようとした際、着用していたフルハーネス型安全帯のランヤードを運転室内の操作レバーに引っ掛けてしまい、運転台が右旋回した。被災者は旋回する運転台にランヤードごと引っ張られ、運転台と履帯(クローラー)の間に挟まれ死亡した。
(監修) 建設業労働災害防止協会 安全・衛生管理士 本山謙治