現場安全講座 災害事例に学ぶ現場仕事の安全対策

今回のテーマ

運転手自身が油圧ショベルの運転台と履帯の間に挟まれ死亡

被災者 : 建設機械運転手(49歳) 被災の程度 : 死亡

災害発生状況

 被災者(油圧ショベル運転手)は工場解体工事により発生したコンクリートガラを油圧ショベルで移動式破砕機に投入する作業に従事。運転台からいったん降りようとした際、着用していたフルハーネス型安全帯のランヤードを運転室内の操作レバーに引っ掛けてしまい、運転台が右旋回した。被災者は旋回する運転台にランヤードごと引っ張られ、運転台と履帯(クローラー)の間に挟まれ死亡した。

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原因

  • 油圧ショベルから降りる際に、エンジンを停止しなかった。
  • フルハーネス型安全帯を装着したまま運転していたため、運転台から降りる際にランヤードを操作レバーに引っ掛けてしまった。

対策

  • 運転席から離れる際は必ずエンジンを停止し、鍵を抜く。
  • 油圧ショベル等建設機械の運転時は、安全帯や腰道具を着用しないよう運転者に周知徹底する。

(監修) 建設業労働災害防止協会
安全・衛生管理士 本山謙治