Daichi Report

"スマート林業がかなえる未来"北海道に集結

2021森林・林業・環境機械展示実演会

 2021年の森林・林業・環境機械展示実演会(*1)は、第44回全国育樹祭記念行事と共同で、北海道苫小牧市東部地域で2021年10月10・11日に開催されました。 コマツの展示会場では「枝払い」から、「玉切り(*2)」までをご覧いただき、その他コマツハーベスターシミュレーターやアタッチメントの実物を体感していただきました。

 また、環境関連機械として、電動式のショベル、フォークリフト、マイクロショベルなどをご紹介。とりわけ、コマツが取り組む「スマート林業」においては、森林の見える化に続く新たな林業ツールとして、「ZOUZAI ウォッチャー」についても、コマツのスタッフの説明に加え、パネルや動画を駆使して詳細にお伝えすることができました。

*1) 1981年度から一般社団法人 林業機械化協会が実施している展示・実演会の現称
*2) 規定の長さの木材にすること

ハーベスター・プロセッサー仕様車が織りなす一連の造材プロセスを、来場者の眼前でリアルに展開

PC78US-11プロセッサー装着可能車(イワフジ製GP-25V)
PC138US-11に装着されたハーベスターC93が鋭い内部構造を披露
PC138US-11 選木仕様車
ステージではキャブ内部の様子を映写

ZOUZAIウォッチャーとは?

生産性向上へ貢献、造材管理の効率化と省力化で生産性向上に貢献する「スマート林業」の取り組み

一本ごとの丸太情報の取得や、地図上の造材位置の見える化を実現

 

  • 好きな場所で確認
    伐採現場にいなくても、どこでどのような造材を行っているのかをタブレット、パソコンの地図上で確認
  • 運材タイミングをスムーズに
    材が置場にあふれる前に、トラックを招集
  • 市場納入判断の材料に
    取得した詳細な造材データをうまく活用して、市場への納入を判断する材料に

造材データ一覧

造材した1本1本の丸太データ(末口径・長さ・材積・グレード・造材位置など)を一覧で見ることができます。これにより、材の仕分けが圧倒的に効率化します。

造材マップ

造材を開始した位置を記録し、施行現場のどこで、どのような造材を行ったのかが「見える化」します。また、日ごとに造材した丸太本数や在積量が集計され、カレンダーに反映されるので、施用進捗の管理に活用できます。

新型ハーベスターヘッドやシミュレーターなどもご紹介

 一連の造材をスピーディーに行うハーベスターヘッドS92の実物を参考出展。また、林業関係の教育現場に活用できるハーベスターシミュレーターの展示コーナーも設けられました。
ハーベスターヘッドS92(参考出展)
現場の忠実な再現にこだわった「ハーベスターシミュレーター」

林業従業者の裾野を広げる"エコ"と"静音"

 電動化はエコだけではないことを実証! 静かな現場はより一層の安全を生み出す。来場者の方が実感されたのは、稼働していても、お互いの話し声がしっかり聞こえる「静けさ」。静かで安全な現場の実現は、様々な新しい可能性を秘めています。
FE25-2 電動式フォークリフト
C30E-5 バッテリー搭載電動ミニショベル

"巨大な機械"の集う場にまさかの「かわいい♡」?

 軽自動車の荷室に乗ってしまう電動マイクロショベルが"ちょこん"と登場。誰もが足を止め、数多くの質問が飛び交っていた。


電動マイクロショベル(参考出展)