多発している「サポート詐欺」の予防策

掲載日:2025年3月12日

【セミナでのご質問】

私は会社の経理担当者です。
最近、知り合いが「サポート詐欺」にあい、会社の預金から1000万円を抜き取られたと聞きました。
実際にそのような詐欺が身近に起きたとことに驚いています。
サポート詐欺とは、どのような手口の詐欺なのでしょうか。また、どのように防止したらよいのでしょうか。

【キド先生からの回答】

サポート詐欺の代表的な手口と、考えられる予防策を申し上げます。

■主な手口
パソコンでインターネットを閲覧中に、突然、異常な警告音が発生しウイルス感染したかのような嘘の画面が表示されるようです。
記載されたサポート窓口に電話すると、サポートの名目で多額の金銭を騙しとったりします。また、遠隔操作ソフトをインストールさせることで会社の預金口座からお金を抜き取ったりする手口の詐欺を言います。
この手口の詐欺は全国的に多数の被害件数が生じていると聞いております。

■予防策
サポート詐欺の被害にあうと、現状では回収が困難ですので、予防策しかありません。次のような予防策が必要です。
➀怪しい警告画面は閉じる
怪しいセキュリティ警告画面が表示された場合は、ブラウザを強制的に閉じるかパソコンを再起動すると、セキュリティ警告画面を閉じることができる場合があります。
また、次のような方法も試してください。
●キーボード左上の「ESC」キーを長押しし、ブラウザの「×」をクリックして画面を閉じる。
●「Ctrl」+「Alt」+「Delete」を同時に押し、タスクマネージャを起動し、利用しているブラウザを選択して、右クリック→「タスクの終了」を選択する。

② 警告表示画面の指示に従わない
セキュリティ警告画面に表示される電話番号に電話をしたり、指示されるアプリやソフトウェア等をダウンロード・インストールしないでください。

③ 怪しいセキュリティ警告画面等を保存する
警察に相談する際、偽のセキュリティ警告画面やインストールしたソフトウェアが分かる資料等を持参して、最寄りの警察署に通報・相談してください。


【キド先生のコメント】
昨年来、全国各地でサポート詐欺の被害が発生しており、身近にも被害が出てきております。
被害が発生しても、なかなか被害金額が戻ってこないのが現状のようです。
社内での防止策をよく検討してください。