時代の先を読む建機の導入で、“エコ”な事業展開を

株式会社 三和興業

代表取締役社長 大山 哲寿 様

循環型社会に貢献するビジネスモデルを構築

「自分のことは自分でやる感覚で」

解体、リサイクル、太陽光発電の3本柱で、エコを企業テーマに事業を展開する㈱三和興業(福岡市東区千早2丁目、大山哲寿社長)。
「建設機械のオピニオンリーダーであるコマツの建設機械導入を自社の経営に生かしており、今後、コマツには技術革新を起こしてほしい」とする大山社長に業界や自社の現状、機械の活用状況について話を聞いた。

 

 

1963年に解体業からスタートし、創業56年を迎える㈱三和興業。九州一円を営業エリアに“エコ”をテーマとした事業を展開している。大山哲寿社長はまず、業界の現状について「福岡市内を中心に民間の再開発工事が進んでいるほか、公共工事も建物の建て替えが活発で以前より増えていることなどを背景に、受注は堅調に推移しています」と説明する一方で、「当社は建設業。ヒト・モノといった経営資源を含めて考えると受注には限界があるため、若手技術者の確保、育成が今後の重要な経営課題です。大幅な事業の拡大路線は考えず、身の丈に合った仕事量でやっていきたいと考えています」と展望を語る。

企業テーマである環境への取り組みについては「解体・リサイクル・エネルギーは、概念がすべて同じで、3つが一つになり、シナジーを生み出すものです」と切り出し、「そもそも、太陽光発電事業を始めたきっかけは、自社で使うプラントや重機、車両を自家発電、すなわち、クリーンエネルギーで究極のリサイクルを目指したいという考えがあったからなんです。そのため、福岡県糟屋郡に保有する当社リサイクルセンターは、EV仕様の機械やプラントで運営しており、100%に近い自家発電でセンター内の消費電力を賄っています。いわゆる、自分のことは自分でやるといった感覚ですね」と説明する。また解体工事に関しては「都市再生という切り口で、現場から発生した廃棄物は100%リサイクルしており、近年声高に叫ばれている循環型社会の構築に貢献するビジネスモデルを作りながら今後も事業を進めていきます」とビジョンを語った。

(写真:現場で活躍するPC450LC-11 マルチ解体仕様車)

「騒音や排気ガスを出さない、時代の先を行く技術革新を」

コマツの機械を導入して10年以上、マルチ解体仕様車「PC450LC-11」など、現在多数の建設機械を使用しているという同社。コマツの機械を導入した経緯について大山社長は「やはり、コマツは建機のオピニオンリーダーですし、単に価格や仕様だけでなく、数段、時代の先を読んだ企業であることに共鳴しています。例えば、近年でいうとハイブリッドで省燃費機械を開発している点やIoTに対応している点などが、素晴らしいと感じますね」と、環境配慮や業務効率化に適応している部分を指摘。

さらに「2年ほど前、コマツの工場を見学させていただきましたが、最新の省エネ機器を採用し、電力使用量を削減したり、バイオマス発電や太陽光パネルを活用して年間の購買電力量を削減するなど、企業としての取り組みが素晴らしいと感じました。何より、時代の先を捉えている点に感銘を受けました」と続ける。その他、「現場のオペレーターから足回りがしっかりしているという話をよく聞きます。解体現場は安全面で不安定な部分が多いため、その中で安全性を保つという観点は非常に大事であり、基礎がしっかりしていることは、機械を導入する際の重要なポイントです」と話している。
今後における自社の営業展開に絡め、「一つの施工会社ができるレベルの話ではないですが、コマツにお願いしたいことが一つあるとしたら、ぜひ現場でも使える騒音や排気ガスを出さない商品開発、すなわち技術革新を起こしてほしいと思っていますし、自動で施工できる機械の開発を是非、お願いしたいです。将来的には解体現場で無人の機械による施工というのも、必ずできる時代が来ると思います」と先を見据えながら訴える。


電動ミニショベル PC30E-5 を用いた地下解体工事現場のご紹介 (大地 Vol.132)

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稼働現場紹介動画 PC30E-5

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お客様プロフィール

株式会社 三和興業

<事業内容>
■解体・移設工事
■既設杭抜き工事
■建材販売
■土木工事
■産業廃棄物処理
HP:http://www.sanwa-iec.co.jp/


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