多様な働き方を可能にする遠隔操作技術
同社では現在、川幅を広げる工事現場で遠隔操作システム対応の油圧ショベルを用いて、掘削した土砂をダンプに積み込む作業を行っている。遠隔操作用コックピットは本社屋の2階に設置されており、中継機を介した通信によって現場の建機を操作する仕組みである。コックピットには必要な情報を確認しやすいよう7つのモニターが配置され、内蔵スピーカーによって現場の音もリアルタイムで把握できる。
「最初にコックピットに乗って操作した時は、モニターなど実機との違いに戸惑うところもありましたが、遠くにある油圧ショベルをこの場所から動かしているということ自体が驚きでしたし、嬉しさもありました」と笑顔で語るのは、土木事業部 工事システム管理部 ICT推進室の小林氏である。現在は現場担当として、遠隔操作システム対応油圧ショベルの起動準備や作業後の機材の片付け、機体の位置調整などの段取りも担っている。
遠隔操作はエアコンの効いた屋内で行えるため、気温や砂ぼこり、振動といった負担を大きく軽減できる。こうした環境は多様な人材が建設現場に関わる可能性を広げる。
「一番助かるのは、自分のタイミングで気軽に休憩を取れることです。実機だと手間を考えて水分補給を控えてしまうこともありますが、遠隔操作ならそれも必要ありません。水分をしっかり取ることもできるので健康面でも良いと思います」と土木事業部 工事システム管理部 ICT推進室の平井氏は語る。