■■ 現場詳細 ■■岩手県一関市
増水時に堤防への浸水を防ぐ工事
【施工数量】範囲:パラペット130m 護岸ブロック320m²
【ソリューション】Smart Construction Dashboard/Smart Construction 3D Machine Guidance/Smart Construction Quick3D/viDoc RTK rover
【稼働建機】PC200マシンガイダンス装着機
(掲載月:2024年8月)
制約が多いからこそICTの活用に期待
■■導入経緯■■
(株)佐々木組 主任 蜂谷弦さん
本工事はICT活用工事向きではないと考えていましたが、コマツに相談したところ沢山の提案をいただきました。その中でも特にSmart Construction Quick3DとSmart Construction Dashboardに魅力を感じました。
測量する際には、交通量の多い道路や住宅に近接していること、強風が吹いていること、一部構造物の下での作業があることなど、現場にはさまざまな制約条件がありました。そこでコマツから提案されたSmart Construction Dashboard、Smart Construction Quick3D、およびviDoc RTK roverの組み合わせが現場の課題にマッチすると考え、試してみることに決めました。
また、既存の縦張りコンクリート構造物と今回の設計が適合しないことを発注者にどうやって伝えれば良いか迷っていたところ、Smart Construction Dashboardを利用すれば構造物のモデルを簡単に反映できるという提案を受け、モデル図の作成も依頼しました。
働き方を変えてくれる!
■■導入効果■■
(株)佐々木組 阿部真純さん
現在、産休・育休を経て短時間勤務で現場管理をしています。限られた時間の中で効率よく仕事ができる方法を常に考えています。特に、測量機を現場に持っていくことは女性にとって負担が大きく、測量作業は非常に体力を要します。特別なスキルが不要でスマートフォンで測量ができて、本当に感激しています!
(株)佐々木組 工事長 菅野哲也さん
監理業務が多忙で人手不足の課題も抱えている中、最初は自社で測量を行うことに対して懐疑的でした。しかし、Smart Construction Quick3Dを使ってみると、スマートフォンで動画を撮る感覚で簡単に測量が可能で、現況地形データもすぐに確認できるので手待ち時間が大幅に削減されました。今まで測量を外注していたため、施工が一時止まったり、成果が出るまで次の工程に進めないというロスがありましたが、Smart Construction Quick3Dを使うことでこれらの問題が解消され、これからは手放せないものとなりました。今回、起工測量・進捗管理・出来形測量を内製化したことで、現場全体で工数の36%を削減できました。