■■ 現場詳細 ■■ 長崎県島原市・南島原市
人が入れない立ち入り禁止区域内の河川に溜まった土砂を立ち入り禁止区域外に搬出する工事
【施工数量】土量:土砂等搬出13,800m³
【ソリューション】Smart Construction Fleet
(掲載月:2025年11月)
接触リスク回避とスムーズな運行を目指して
■■導入経緯■■
宅島建設(株) 土木部 所長 高橋勇樹さん
こちらの現場は、無人化施工で立ち入り禁止区域内に堆積した土砂を掘り、安全な場所に移動させた後に、ダンプトラックに積み替えて土捨て場に持ち込む工事です。
現場内にはダンプトラックがすれ違えない場所があり、接触リスク回避やスムーズな運行を目指して、走行中のダンプトラックをリアルタイムで見られるシステムを探していました。他社に1日走った後の経路を確認できるソフトはありましたが、あくまでもリアルタイムに見られることを重視したのと、土捨て場が2箇所あり経路上に特別支援学校や踏切があったため、安全確保のため設定範囲内に進入するとアラートで知らせる機能もあるSmart Construction Fleetの導入を決めました。
現場に合わせたひと工夫で安全性向上!
■■導入効果■■
宅島建設(株) 土木部 所長 高橋勇樹さん
スタートする時間や速度ですれ違う場所が大体一定になるので、従来はそれで車間を予測していました。Smart Construction Fleetの導入で3秒に一度位置情報が更新され、各車両の位置を把握できることですれ違いも容易になり、運転手からも「良いシステムだね」という評価をもらっています。私も現場でSmart Construction Fleetを入れたスマートフォンを持ち歩いていたので、従来行っていた1日4回の現場巡回が1日1回程度に減り、実働40時間は短縮されました。アラートを設定した箇所ではダンプトラックが減速していることも確認でき、運転手の安全運転意識も向上しましたし、従来は個別連絡していたものがカスタマイズしたメッセージを全体連絡できるようになり管理工数も削減できました。
また、工事用道路上に数箇所の待避所を作る工事を並行していて、表示名を「工事中」に変えたスマートフォンを作業員に持たせることで工事箇所が見える化され、運転手が徐行するなど現場内の安全確保にもつながりました。