ホイールローダー作業開始前点検 WA380

作業開始前点検 WA380【動画】

不具合発生原因の中で日常点検・定期点検の不備が全体の7割を占めており、日ごろのメンテナンスと正しい使い方をすることで、故障や破損を未然に防ぐことができます。本動画ではホイールローダーの作業開始時の日常点検の重要性や正しい使い方をご説明いたします。

動画時間:17分


目次

はじめに

車体左側の点検

車体後方の点検

車体右側の点検

車体前方の点検

下回り、キャブ周辺の点検と動作確認


はじめに

機械トラブルの約70%は作業前点検・定期メンテナンスの不備に起因しています。
点検・メンテナンスを怠ると、機械本来の性能が維持できず、「生産性の低下」や「無駄な修理費の発生」を招いてしまいます。
これから説明する点検を実施していただき、機械のベストコンディションを維持しましょう。

車体左側の点検

点検箇所1.左側面
・キャブ外観、ガラス、サイドミラー、昇降ラダー、ステップ、ドア、手すりの異常の有無を確認

点検箇所2.左側中間ヒンジ周辺
・ステアリングバルブ、リンケージ、ヒンジピン、ホース、コントロールバルブ、ステアリングシリンダ、ステアリングシリンダピンロックを点検

点検箇所3.後方ホイール
・取付ボルト、エアーバルブ、リムの点検
※ボルトのゆるみや損傷、変形などに注意
・タイヤの摩耗と損傷の点検

点検箇所4.左側サイドカバー内
・カバーの外観、キャッチの点検
・エンジンオイルフィルタ、ターボ、マフラー及びパイピング、オルタネータ、セルモータ、ラジエータホース、アフタクーラの点検

点検箇所5.バッテリ、コンビネーションランプ
・バッテリボックスの損傷の有無
・バッテリハーネス及びターミナルの点検
・バッテリ液面点検


車体後方の点検

点検箇所6.車体後方
・車体後方の外観、車体下部、作業灯、けん引ピン、ミラーの点検
・車体下部の油漏れや水漏れの有無を確認
・グリル、キャッチのがたつきの有無を確認
・ファン、油圧ファンモータ、バックアラーム、ラジエータコア、作動油クーラ、燃料ブリーザ、燃料キャップの確認

車体右側の点検

点検箇所7.右側サイドカバー内
・エアコンコンプレッサベルト、ラジエータサブタンク、ラジエータキャップ、エンジンオイルレベルの点検
・エンジンオイルの色、量を確認
・燃料プレフィルタ、燃料メインフィルタ、燃料サプライポンプ、燃料タンクを点検
・水抜き実施後は燃料回路のエア抜きを実施する
・燃料タンクのドレンを実施する

点検箇所8.エアーエレメントおよびマフラー
・エアーエレメント、マフラー、インジケータの点検

点検箇所9.右側面
・作動油レベルの点検

車体前方の点検

点検箇所10.作業機
・リフトシリンダ、ロッド、取付部の点検
・バケットシリンダ、ロッド、取付部の点検
・各ピン周りの給脂状態を確認

点検箇所11.バケット
・エッジ、ツース、アダプタ、サイドプロテクタ、ウエアプレート、バケット側面、バケット内側の点検
※バケットの損傷、亀裂などは重大事故につながる恐れあり

点検箇所12.前方ホイール、フェンダ周辺
・タイヤ、ホイール、フェンダ、ヘッドライトの破損の有無を確認

下回り、キャブ周辺の点検と動作確認

点検箇所13.下回り
・フロントドライブシャフト、スパイダジョイント、センターサポート、リアドライブシャフトの破損・亀裂の有無を確認

点検箇所14.キャブ周辺
・キャブ内の各機能の点検
・エアコン内気フィルタに目詰まりがないかを確認
・灯火類、前後ワイパ、ウインドウォッシャ、ホーン、バックアラームの作動確認

点検箇所15.動作確認
・排気色の点検
・作業機の作動点検
・ブームキックオフ、バケットポジショナの作動点検
・ステアリングの遊びの点検
・ブレーキ制動能力の点検
・トランスミッションカットオフの作動確認
・トランスミッションのオイルレベルの確認

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