現場安全講座 現場仕事の安全対策

今回のテーマ

解体用建機が鋼製スロープ上を移動中、横転して負傷

被災者 : 普通作業員

被災の程度 : かすり傷(不休)

災害発生状況

解体工である被災者は、鋼製スロープを使用して3階スラブから2階スラブへ、解体用建機を移動させようとした。その際、スロープの中間部分で建機が滑り、砕石地盤に横転したため、運転席内で負傷した。
被災者はシートベルトを使用していたので、かすり傷の不休災害で済んだ。

原因

● 建機を移動させる鋼材桁数が短く、スロープが急勾配で安定して降りることができない状況だった。
● 建機作業の危険性が高いにもかかわらず、作業はすべて下請けの解体業者任せで元請け社員は黙認していた。

対策

● 元請けは、危険作業では必ず事前にリスクアセスメントを行い、安全作業に努める。
● 元請けは、作業計画や作業手順書が適切でなく、作業が危険だと思ったら計画と手順を関係者と協議する。