事業承継から見た経営者の在り方

掲載日:2025年2月27日

【セミナでのご質問】

私は、建設会社の創業経営者です。後継者の息子は会社で「常務取締役」として勤務しております。
最近になってから、私に反抗的な態度が目立ち、若手社員たちと飲み歩いております。
息子は私と同じDNAなので話をしなくとも分かり合えると思っておりましたが、だんだん口を聞かず私を避けるようになりました。私には理解できず、何か良いアドバイスを頂けないでしょうか。

【キド先生からの回答】

社長のご苦衷をお察しいたします。私の事業承継支援の経験から気づくことを申し上げます。
  1. 血を分けた子供でも、同じDNAを持った子供でも、育った時代や環境が違うので、別の人格であることに気づくべきだと思います。事業承継では後継者を別個の人格として尊重しながら鍛えることも重要だと思います。
  2. 後継者に責任ある仕事を任せて、失敗させることも良い育て方です。失敗させないようにあれこれ干渉することは「禁じ手」です。後継者は失敗しながら育つものです。親として黙って見守ることが必要です。
  3. ゴルフなど仕事以外で、同じ楽しみを持つことが重要です。他を交えずに仕事以外のノミニュケーションをとることも重要です。
【キド先生のコメント】
社長の仕事一筋の人生の生き方はとても尊敬します。
事業承継は社長の最後の重要な大仕事です。
まだ不完全な経営者の息子を温かく見守ってください。今度は親子でコマツのセミナに参加することをお待ちしています。