事業承継で検討すべき事項

掲載日:2024年12月26日

【セミナでのご質問】

私は中小企業の経営者です。
私もそろそろ息子に事業を譲ろうと考えております。息子は長男と次男がおり、両方とも自社で働いております。息子への事業承継を行う場合には、どのような点について検討すればよいでしょうか?
ご教授ください。

【キド先生からの回答】

ご質問の場合、次のような手順で事業承継を検討することをお勧めします。
  1. 承継の予定時期を検討する
  2. 後継者の育成期間や社内体制の準備期間を考慮に入れて、どのくらいの準備期間が必要かどうかを検討します。
  3. 後継者の選定を検討する
  4. ご質問の場合、まず後継者を長男にするのか、それとも次男にするのかを検討します。または後継者を1人に絞らず、長男と次男に共同経営をさせるかどうかについてもよく考えて検討します。
  5. 後継者の育成方法を検討する
  6. 社内での育成(業務ローテーションや人脈育成等)を行うだけでなく、社外での後継者育成機関もありますので参加させることも検討します。
  7. 社内体制の準備を検討する
  8. 組織内で後継者が認知されるのはもちろんのこと、社内で後継者に対してアレルギー反応が起こらないようにすることが重要です。
【キド先生のコメント】
その他に、後継者へ引き継ぐ自社の株式や事業用資産についての引継ぎも検討します。
なるべく税負担をかけないでどのように後継者に引き継ぐかについては、顧問税理士等と相談して決めて下さい。