税務調査の頻度と留意点

掲載日:2024年11月15日

【セミナでのご質問】

私は会社の経理担当者です。
この度、6年ぶりに会社に税務調査が入るという連絡を税務署から受けました。他所では10年以上経っても税務調査がきていないところもあると聞きますが、当社は税務署から目をつけられているのでしょうか。
また税務調査において特に留意すべき事項があれば教えてください。

【キド先生からの回答】

  • 税務調査の頻度
  • 税務調査は通常、3年から5年の頻度で実施されます。御社の場合、6年ぶりとのことですが、感染症流行の時期も考慮すると、通常の定期的な税務調査と考えてよいと思います。
    なお、10年以上税務調査がこない会社があると言われますが、それは税務調査を行ったとしても税金が取れないほど業績が悪い会社であることが多いようです。金融機関などでは税務調査の来る会社はいわゆる業績の良い会社と判断され、逆に信用が増すそうです。
  • 税務調査での留意点
  • 税務調査官は例え若い人であっても、国を代表する調査官です。あくまでも丁重に接することが重要ですが、必要以上に恐れることはありません。
    税務調査官には質問検査権があり、納税者には税務職員の質問に対して正しく答える義務があります。
    ただし、分からない質問については無理して曖昧な回答をするよりは、「分かりません。記憶にございません。」というように意思表示を明確にすることが重要です。
    【キド先生のコメント】
    なお税務調査官への対応ですが、顧問税理士に任せきりにせず、必ず説明を行える人が立ち会うことが重要です。
    また、できれば御社の社長が初日に挨拶を行うと印象が良いように思います。
    不明な点がありましたら顧問税理士にご相談ください。