成年年齢の引下げにより改正される税法

【セミナでのお客様からのご質問】

私はコマツの営業社員です。
民法が改正されたので、これを受けて税法も「成年年齢の引下げにより改正」が行われたと聞きました。
ユーザに説明できるように、概要を教えてください。

【城所講師からの回答】

2018年の通常国会において、民法の「相続法」の改正案が提出され、2018年7月6日に成立しました。
公布日は7月13日で、施行日は基本的には公布の日から起算して1年以内とされ、五月雨式に施行されました。
税法も民法のこの改正を受けて、平成31年度税制改正により、令和4年4月1日から成人の年齢要件が20歳から18歳へと引き下げられました。
主な改正点は次の通りです。

改正された制度 根拠条文
相続税の未成年者控除 相法19の3➀
直系尊属から贈与を受けた場合の贈与税率の特例 措法70の2の5➀➁
相続時精算課税制度 相法21の9➀➃
相続時精算課税適用者の特例 措法70の2の6➀➁
措法70の2の7➀
非上場株式に係る贈与税の納税猶予制度(事業承継税制) 措法70の7➁三イ
措法70の7の5➁六イ
【城所先生のコメント】
詳しい内容に関しては、各自で根拠条文等をご確認ください。