相続税調査の進め方

【セミナでのお客様からのご質問】

私は中小企業の経営者です。

知人から、「相続税の調査で大変な思いをした。」と聞きました。相続税の調査は、どのような事項について、行われるのでしょうか?

【城所講師からの回答】

相続税の税務調査は、亡くなった方の一生の財産を、ごく短期間で調査して、その正確性を確認するために行われます。 そのため、内容によっては相続人に対して、相当厳しい調査やプライバシーに関することについての聴き取り等の対応も行われます。 相続税の税務調査は、通常、次の3つの調査があります。
  1. 準備調査
    • 税務調査を行うための準備の調査です。税務署内外の資料を収集し、調査のポイントを確認していきます。
  2. 臨宅調査
    • 被相続人等の自宅を訪問し、相続人等から被相続人の生活の状況、財産の形成状況、資産の管理方法等についての聴き取り、証拠の提出等を求め、申告内容の正確性を確認する調査です。
  3. 反面調査
    • 臨宅調査での確認事項について、その取引先や関係者から資料・情報を収集したい時や意見を求めたい時は、反面調査を行います。そのほとんどが金融機関に対するものといってもよく、取引金融機関の入金・出金状況をチェックし、取引内容を確認します。
【城所先生のコメント】

臨宅調査は通常、1日で終わりますが、自宅で行われ、重要な財産や証券類の実査も行います。調査前に証書等を整理しておくことが重要です。なお、詳しくは顧問税理士にご相談ください。