戦国武将の事業承継の失敗例①

【遺言を作らなかった上杉謙信の失敗】

後継者選びは、経営者の最も重要な仕事です。越後のカリスマ経営者で、毘沙門天の化身と言われた上杉謙信は武田信玄との5回にも渡る川中島の戦いで勇猛果敢さを見せつけました。
しかしながら、勢力拡大の途中で49歳の時、自分の城の厠で急に倒れました。通説には脳卒中と言われています。謙信には実の子供がなく、跡を継ぐと目されていた後継者が二人いました。
一人は姉の子の景勝、一人は関東北条氏の実子の景虎です。二人は年齢も近く、官職にも差がないことから、血みどろの後継者争いが始まりました。
越後(今の新潟県)を二分した内乱は二年間も続き、さしもの戦国時代最強の軍団と言われた上杉家は見る影もないほど衰退してしまいました。
【城所先生のコメント】
現代でも後継者の決定を「そのうちに決める」としている経営者は多く見受けられます。
また、「今は医療が進歩しており、戦国時代とは違うさ」と思われる経営者も多いのではないでしょうか。
しかしながら、経営者にとっていつ何時事故や怪我が自分の身に降りかかるとは限りません。
事業承継のためには、少なくとも後継者を決定しておき、経営者教育を準備しておくことが重要ではないでしょうか。
詳しくは顧問税理士にご相談ください。