作業の手戻りを大きく削減
現場監督として現場を取り仕切る土木部の大河原有紗氏は「従来機にも乗ることもありますが、ICT建機とは作業効率が大きく違います。特にブルドーザーで整地する際に、その差を感じます。ICT建機であれば、自動でブレードを一定の位置に維持するので、スピーディーに仕上げることができます」とICT施工のメリットを語る。
そのほかにも、作業時間の短縮にも寄与しており、これまでは丁張をかけて、手元作業員を配し、作業を行う必要があったが、その必要がなくなった。また、作業の手戻りもなくなったという。「慎重に丁張をかけますが、それでも図面とずれてしまうことがあります。ICT施工であれば、事前に調整できて、もしズレがあっても即座に調整が可能です。私は、ICT建機を“測量機”でもあると考えています。ICT施工のおかげで精度が上がり、手戻りが激減しました」と南雲社長はICT施工がもたらす効率性について説明する。