起業のきっかけはICT技術
Atos株式会社は2015年4月、埼玉県加須市に設立され、代表取締役社長は渡邊直也氏が務めている。一級河川を中心とした河川の護岸工事、さらに河川の維持管理といった総合的な河川事業を主な業務としている。同社の設立には、ICT技術が大きな役割を果たしている。
コマツが「Smart Construction」のプレス発表を行ったのは2015年1月だが、その発表以前からICT施工に強い関心を示していた渡邊社長に対して、コマツはSmart Constructionに関する相談を何度も持ちかけていた。そして、渡邊社長を含む多くの現場の意見を吸い上げる形でプレス発表が行われた。渡邊社長はその発表を受けて「ICT技術を活用することで、新しいスタイルの建設業が実現できる」と確信し、起業を決意。プレス発表からわずか3カ月後に、Atos株式会社を設立した。