作業効率の大幅改善を実現
ICT施工の最大の特長は、丁張を設置せずに設計データどおりの工事をスピーディに行えることだ。これにより作業時間を圧倒的に削減することができる。「現場の大きさによりますが、感覚的にはこれまで3日かかっていた業務が1日でできるようなイメージですね。工事の規模が大きく、複雑になればなるほど、その差は大きくなります」と、若生社長は語る。また、建設部土木課主任の佐藤祐司氏は「ICT施工は、図面を3D化しなければいけないため、3D用のソフトを習得する必要があります。当然、使いこなせるようになるためにはある程度の時間と労力が必要ですが、その準備さえできてしまえば作業効率の大幅な改善が実現できます」と、ICT施工の効率性を説明する。
また作業時間を大幅に短縮できたことで、別の作業に使える新しい時間が生まれた。「ICT施工での効率化により生まれた時間は、イレギュラーで発生した作業の対応に充てることができます」と、佐藤主任は語る。