1時間30分程度の短時間で充電できるFE25G
同社では日勤と夜勤の二直体制で業務を行っており、工場は24時間稼働。フォークリフトには長時間稼働が求められる。FE25でも長時間稼働は可能だが、鉛バッテリーのため急速充電を一定回数行うと、バッテリー劣化を防ぐためのリフレッシュ充電が必要となる。常務取締役工場長の五十嵐猛氏は「急速充電の回数をきちんと把握していないと、予期しないところでリフレッシュ充電が始まり、現場が止まってしまうようなこともありました」と、鉛バッテリーの課題を語る。
その課題も大容量のリチウムイオンバッテリー搭載のFE25Gの導入で大きく改善された。「FE25Gでは約16時間の連続稼働が可能です。しかも、急速充電による継ぎ足し充電を行っても、バッテリーの劣化に影響しません。充電に関する煩わしさから解放されました」と、五十嵐常務はリチウムイオンバッテリーのメリットを語る。
北陸工業株式会社 常務取締役 工場長
五十嵐猛 氏
FE25Gはリチウムイオンバッテリー搭載により、バッテリーの大容量化(FE25の約35%アップ)、長寿命化(一般的な鉛バッテリーの約3倍)、充電時間の短縮(一般的な鉛バッテリーの電動式フォークリフトだと8時間かかる充電が、1口充電であれば1.5時間、2口充電であれば0.9時間へと短縮)など、さまざまな進化を遂げている。
「バッテリー寿命が長くなったのはありがたいですね。リチウムイオンバッテリーはそれなりの価格ですが、フォークリフト本体よりも長持ちしてくれます。同じバッテリーで2台目のフォークリフトにも使えるので、長い目でみるとコスト削減につながります」と加藤社長は語る。
「乗り心地は、断然いいですね! 振動も騒音もないので、長時間乗っても疲れません。まるで、高級車に乗って作業しているような感じです(笑)。パワーもエンジン駆動式と同じくらいありますので、これに勝るものはありませんね」と、製造部鍛造課係長の諸我健一郎氏はFE25Gを高く評価する。また、「エンジン駆動式はクラッチ修理など機器のメンテナンスが必要でしたが、それが大幅に少なくなりました。手間がかからなくなっただけでなく修繕費の削減にもつながっています」と、金山常務は運用上のメリットを説明する。北陸工業株式会社 製造部 鍛造課 係長
諸我健一郎 氏
北陸工業は、環境マネジメントシステムに関する国際規格「ISO14001」を取得し、地球環境の保全に配慮した企業活動を積極的に進めている。卓越した技術力のもと、人と地域と自然との共生を図り、100年後、200年後も続く企業を目指して、真摯なものづくりを続けている。