宮崎県宮崎市にて土木工事、舗装工事、解体工事を中心に展開している伸洋土木株式会社。創業は1978年、代表取締役の米丸順也氏は二代目となる。「地域発展に貢献できる企業でありたい」を企業理念に、社会を支えるインフラ構築に尽力してきた。
同社の最大の特徴といえるのが、県内でもトップクラスの保有台数を誇る豊富な建機のラインナップだ。「当社は、地域社会のさまざまなニーズに応えるとともに、災害時にはいち早く現場に駆けつけられるよう体制を整えてきました。それには多種多様で数多くの建機を保有していなければなりません。どのような現場であっても適切な建機を即座に用意することができます」と、米丸社長は同社の特徴を説明する。同社では多くの建機を保有しているという優位性を活かすために、マシンガイダンスのレトロフィットキットを有効に活用している。レトロフィットキットであれば、コマツ製の建機だけでなく他社製の建機にも取り付けが可能だ。新たに建機を購入することなく、初期費用を抑えた形でICT施工を実現できる。同社の強みがそのまま活かされることになる。
「パワーやスピードが必要となる粗掘削では油圧ショベルのレトロフィットキット装着機(マシンガイダンス搭載)で作業し、高い精度が求められる仕上げにはマシンコントロール搭載のブルドーザーで作業します。この組み合わせがもっとも効率よく業務が行えますね」と、黒崎氏はマシンガイダンスとマシンコントロールの使い分けを説明する。
同社は地域のリーディングカンパニーとして、今後更にICT建機を積極的に導入することを考えているという。「どのような現場でも標準でICT施工が行える体制を整えていきたいです。当社が率先してICT施工を行い、そのメリットを幅広く伝えていきたいです」と米丸社長は語る。
今注目しているのは電動式の油圧ショベルだ。その静音性が地域住民への負担軽減につながるのでは、と期待をかけている。すべては地域社会と共に成長していくために。伸洋土木の先進的な取り組みは、今後更に地域社会に活力を与えていくだろう。
「電話1本で現場に駆けつけてくれるコマツにはとても感謝しています」とコマツのサポート体制への信頼を語る伸洋土木株式会社 工事係長 向田尚史氏
Smart Construction Dashboardにより現場のさまざまな情報を一元管理