香川県観音寺市を拠点に、四国四県に事業所を構え四国全域で事業展開している株式会社パブリック。一般廃棄物・産業廃棄物の収集からリサイクルまで、一貫して行っている。企業理念は「未来創造」、地球環境をいかに次世代へとつなぐことができるかをテーマに事業を展開している。「PUBLICとは社会正義を意味します。ごみをいかに減らすことができるか。そして、ごみをいかに資源化しエネルギーを生み出すことができるか。地域社会のため、自然環境のため、次世代の子どもたちのため、廃棄物処理を通して何ができるのかを真剣に考え、企業活動を行っています」と株式会社パブリック代表取締役社長の川崎佳日出氏は語る。
同社は県内唯一といえる総合的な廃棄処理施設を保有しており、あらゆるごみをワンストップで処理できる設備を整えている。その中心的な施設となっているのが本社工場だ。ここに集められたごみは、リサイクルの原料となる紙や木くず、化石燃料の代替として使われる廃棄物固形燃料RPF(Refuse paper and plastic fuel)の原料となる紙やプラスチック、そして再利用することができず埋め立てや焼却処分するものへと選別される。
株式会社パブリック 代表取締役社長 川崎佳日出 氏
導入に際しては、電源ケーブルをどのように配置するか、コマツとの調整が行われた。選別ラインへの投入が主な業務であるため、油圧ショベル自体の大きな移動はないが、修理やメンテナンスなどに伴い多少の移動が発生する。そのため電源ケーブルは、一定の距離であればスムーズに移動できるカーテンレール方式を採用した。「ケーブルを下に配置すると、建機や人と接触する恐れがあったので、カーテンレール方式としました。安全性も確保され、順調に稼働しています」と、高橋部門長は語る。
また、高橋部門長は「静音性には驚きました。会話が普通にできますので、コミュニケーションもとれて、業務効率と安全性が向上しました。また、粉塵が舞うことがないので、業務環境は格段に快適になりました。メンテナンスに関しても、従来のエンジン駆動式だとオイル点検や水抜きなど煩雑な業務が必要でしたが、それもなくなりました。しかも振動が少ないのでオペレーターの負荷軽減にもつながっています」と、そのメリットを語る。また、「電動ということで当初はパワーに若干の不安がありましたが、実際に使ってみると全く問題ありませんでした。杞憂でしたね(笑)」と川崎社長は電動油圧ショベルを評価する。
現在、同社ではおよそ60台の建機が稼働しているが8~9割がコマツの建機だ。「コマツ製品はパワーがありますし、アームの動きや旋回などがスムーズなので快適に作業ができます。また、サポート体制も素晴らしいですね。仮に午前中にトラブルが発生したとしても、連絡すれば午後には現場に駆けつけてくれます。迅速に対応してくれるので、作業が止まることはありません。とても助かっています」と、高橋部門長はコマツに対する信頼を語る。今後はフォークリフトも電動式に切り替えることを検討しているという。