工場現場では数々のコマツの建機が稼働している。ブレーカーを装備した油圧ショベルPC490LC-11N0が発破後の石の小割作業を行い、小割を経て80㎝以下の大きさとなった石を、油圧ショベルPC950-11とホイールローダーWA600-6がダンプトラックHD465-7E0へと積み込んでいる。「作業効率や安全面から、建機は最先端の技術を搭載したものを採用したいと考えています。コマツの建機の先進性は申し分ありませんし、品質も当社の希望と合致しています」と廣本部長はコマツを評価する。
同社では常に最新の建機で作業を行うために、建機は購入せずリース契約にし、短いサイクルで新しい機種へと乗り換えている。2023年2月に導入されたPC950-11も、2022年7月に発売されたばかりの最新の機種で、12年ぶりのフルモデルチェンジとして話題となった。バケット容量は、従来機PC850-8E0の3.2㎥から4.0㎥へと大きくなり、新型エンジンの採用によりエンジン出力がアップ。さらに、ブーム・アーム部が長くなり作業範囲が拡大するなど、数々の進化を遂げている。
自然からの恵みである砕石を取り扱う企業として、同社の環境に対する意識は高い。建機のリース契約は環境対策としても有効で、省エネや環境負荷の低減を実現する最先端の建機の導入につながっている。建機のエコモードの使用にも積極的だ。コマツの協力のもと二つの工場において省エネ運転講習を実施する予定だという。また、プラントの電気使用量の実態調査を行い、その調査に基づき各機械の使用方法の見直しを行うプランを導入するなど、プラント全体での省エネ推進を図っている。