コンクリート製品の搬送にフォークリフト「FE25-1」を活用

土佐屋コンクリート工業株式会社  鹿央工場 工場長 馬場 学 様

土佐屋コンクリート工業(株)様の工場で活躍するフォークリフトを動画でご紹介致します。

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コンクリート製品の製造販売を手掛ける土佐屋コンクリート工業㈱。鹿央工場(熊本県山鹿市鹿央町)では、下水道や土木工事に使われるヒューム管(遠心力鉄筋コンクリート管)などの製品製造や運搬でバッテリー式の「FE25-1」を含む5台のコマツ製フォークリフトを活用している。従来のエンジン式から切り替え、バッテリー式のフォークリフトを採用した理由、導入後の印象などについて、鹿央工場の馬場学工場長に話を聞いた。

(写真:コンパクトで静音、低振動が特徴の「FE25-1」)

鹿央工場が手掛ける製品は、地盤を掘削して埋設する従来のヒューム管や組立マンホール、地盤を水平に推し進め設置する推進管など種類はさまざま。コンクリート製品は生コンクリートを型に流し込み、振動をかけて製造するものが主流だが、同社では遠心力成形機を用い脱水することで、より密実で高強度の製品の製造が可能となっている。この製造技術を扱える企業は熊本県内では稀で、土佐屋コンクリート工業は熊本県民の重要な生活インフラの役割を担っているといえる。

(写真:土佐屋コンクリート工業が製造する多種多様な製品)

鹿央工場ではヒューム管の製造工程で生コンクリートを投入する機械として、また完成した製品をヤード(保管所)やトラックに積み込む際にコマツのフォークリフトを使用している。同社が初めてコマツのフォークリフトを導入したのは昭和50年頃で、最大荷重15tのその機械は今も現場で活躍中だ。最近では、環境性能と低燃費・作業性を両立させたコマツの人気機種「FH50-2」(最大荷重5t)および、「FH40-2」(同4t)を導入している。「実際に機械を導入するときに、購入時の価格も重要ですが、更に重要なのがアフターメンテナンスです。機械に不具合が発生して現場を止めてしまうと、その分が損失につながりますので、いかに車両を止めないように作業できるかどうかを重視しています。コマツはそのメンテナンス対応が迅速で、当社の要望に即座に対応していただいています。」

(写真:製造したヒューム管をトラックに積み込む「FH50-2」)

バッテリー式フォークリフト「FE25-1」を導入

その後、2015年にはエンジン排出ガス規制に伴い、コマツが推進するバッテリー式の「FE25-1(最大荷重2.5t)」を導入。しかしこの機械の説明を受けた当時は、導入するつもりは無かったと馬場工場長は話す。「コンクリート製品の製造を主業務とする当社の工場・ヤードは屋外にあることもあり、粉塵・ホコリや雨天・湿気の影響を受ける現場です。そのため電気・バッテリー式の機械はすぐに壊れてしまうのではないかと不安でした。ですが、デモンストレーション機を試しに使ってみたところ、そのような影響も無く、なにより操作性、安全面においてもオペレータから好評でしたので導入しました。」特に好評だったのは 同じ荷重でも車体がコンパクトであることだという。狭い通路も通ることができ、後方部分が小型化されているため視界がよく、後方確認といった安全確保が容易になり事故率低減にも一役買っている。
    さらには、電気式の機械特有の応答性の良さ、音が静かであること、振動が少ないことも好評という。「エンジン車では、機械作業機を応答させるために、いったん逆向きのレバー操作をするといった“あおり”の動作が必要な場合がしばしばありました。しかしFEはレバー操作と同時に即座に反応するのでその手間が省け、快適な運転が可能となりました。また、エンジン式と比較して電気式は稼働中のアイドリング音や振動がとても小さいのもメリットだと感じています。静音、低振動であることでオペレータの負担軽減だけでなく、声かけといった安全対策も徹底できるようになりました」とし、視界が良いこと、小回りがきくこと、静かであることなどが寄与して安全性向上につながったと話す。

(写真:フォーク部分に保護材をあてて製品を運ぶ「FE25-1」。 後方部分が特に小型化したことで視界が良好)

1日1回の充電でフル稼働

電気式を使う上でバッテリーの消費や充電の頻度を心配する人も多い。しかし同社では夜間の充電で終日止まることなく稼働できているとのこと。1日の稼働時間は約5時間でフル稼働が可能。そして、バッテリーの耐久性も問題なく、これまで一度も交換をせずに使用できているという。「はじめは電気式でエンジン車と同様のパワーが本当にあるのか疑問でしたが、無理せずパワフルにヒューム管を持ち上げる様子を見て、安心して使えると感じましたね」。
最後にコマツへの今後の要望を聞くと、「新車価格、メンテナンス費用を下げてほしい」と笑みを浮かべつつも、「コマツの機械は過去数年さかのぼっても、故障で長時間現場が止まるようなことはありませんでした。車輌は使っているうちに不具合が徐々に増えてくるものですので、今後ともコマツの迅速な対応をお願いしたいですね」と話してくれた。

※取材・執筆
くまもと経済    ㈱地域情報センター
企画開発部    米村    俊彦
TEL:096-359-6666 FAX:096-326-4257
MAIL:yonemura@kumamoto-keizai.co.jp

お客様プロフィール

土佐屋コンクリート工業株式会社

HP:http://www.tosaya-con.co.jp


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