産廃処理の作業現場で安全性、作業の効率性を実現

永田重機土木(株)代表取締役 永田 雄一 様

永田重機土木 株式会社様 稼働現場を紹介致します。

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今年、鹿児島県産業資源循環協会の3期目会長に再任した永田重機土木㈱の永田雄一社長は、廃棄物処理事業の拡大に向け、このほどコマツ製自走式木材破砕機 リフォレBR200T-3を導入。さらに建設汚泥処理ならびに、建設現場から排出される残土を活用した改良土の生産を本格化するため、自走式土質改良機 リテラBZ210-3型を3年前に導入している。
土木、産業廃棄物処理事業を柱に、周辺分野への事業拡大にも積極的に取り組む同社永田雄一社長に、リフォレBR200T-3ならびにリテラBZ210-3導入後のメリットや、活用方法、今後の展望などについて話を聞いた。

(写真:重機のミニチュア模型コレクターとしても知られる永田社長。自慢のコレクションを前に思わず笑顔がこぼれる。)

リモコンで操作するので、安全面、操作性が断然違います

約20年に渡り、コマツ製 自走式木材破砕機の初期モデルBR200T-1型を使用してきた永田重機土木㈱の永田雄一社長。産廃処理事業の拡大にともない、このほど昨年11月に発売開始した新型リフォレBR200T-3型を導入。稼働を開始して約3カ月が経過し、新型機の操作性、安全性の高さに日々驚かされているという。

「とにかく静粛性の高さは以前の機械とは格段に違いますね。旧型機は機械の近くで会話することなどとても出来なかったことを考えると雲泥の差です。また作業機しか遠隔操作出来なかった旧型に比べ、新型の方は『走行』までラジコンで操作出来るため、不整地や高低差のある処分場内で移動させる際は、安全性において非常に有効です。以前は対象材をホッパへ投入すると、飛散防止カバーが不十分であったため、投入材の飛散が多く、機械のそばに近寄れませんでした。しかもそうした飛散物がお客様へ納めるチップ材配送用トラックの荷台に落ちてしまうこともあり、破砕されていない大きな木の破片が混じって処分場に運ばれ、オーバーサイズが多いと注意されることもありましたが、今ではそういう心配は一切無くなりました。現在は当社の処分場で使用していますが、大規模の伐採や解体工事があれば、自走式のメリットを生かして現場に持ち込むことも考えています。」

(写真:ストックヤードで大量の木くずを破砕処理するコマツ製自走式木材破砕機 リフォレBR200T-3)

処分場に持ち込まれた生木などの木質系廃棄物は、通常油圧ショベルを使ってリフォレBR200T-3に投入される。リフォレを操作するのは油圧ショベルのオペレータひとり。「ラジコンによる遠隔操作が可能なため、省人化が図れ、安全面はもちろん、作業効率の向上も見込めます。さらに破砕物に応じて、ハンマーミル(破砕機)の最適な回転数を変えることが出来るシステムが搭載されたことにより、どのような対象材に対しても効率的な破砕が行え、過負荷による作業機の停止が殆ど無くなりました。」 加えて「エンジンの性能もアップしたことで燃費の向上も期待できるのでは」と話す。

自走式土質改良機リテラ BZ210-3 による汚泥改良
すくい上げられた汚泥はリテラの原料土ホッパへ投入される

自走式土質改良機リテラを使った改良土づくりに期待

かねてからコマツ製自走式土質改良機リテラのレンタル機を使用していた同社では、改良土づくりを本格化しようと、リテラの最新モデルBZ210-3型を導入した。現在は汚泥処理での利用が中心だが、建設現場の残土が持ち込まれるケースが増えてきていることから、同社では埋め戻し用の改良土づくりにも活用したいとしている。「鹿児島はシラスという大変使い勝手の良い土砂が豊富にある土地柄で、これまで現場の埋め戻し用の土砂として広く使われてきた経緯があります。ただ、近年環境保全や防災面の観点から、切土からの土砂の採取といった開発許可を取ることが今後難しくなるため、シラスをこれまでのように安価で使うことができなくなるのではと感じています。当社ではシラスの代替品として、今後改良土の需要が高まると考え、盛り土や埋め戻しなどの用途に応じて、水分やpHなどを調整した改良土づくりに取り組んでいきたいと考えています」。

効率的な分別処理のシステムづくりが必要

業界のトレンドや情報収集を目的に各種展示会などにも足繁く通い、新たなビジネスチャンスの把握に努める永田社長。主業務である廃棄物処理、残土処理事業や、高圧水を使ったアスベスト除去工事・コンクリート製建造物のメンテンス事業といった周辺事業に加え、同社では近い将来大量に廃棄されることが予想される太陽光パネルの中間処理事業への取り組みにも関心を寄せる。「アルミ、モジュール、電線、プラスチックなど、使用されている素材も数多いことから、分別処理にはコストと手間がかる素材です。効率的な分別処理を実現するためにも、新たな処理システムづくりが必要だと感じています」と最後に語った。

(写真:汚泥ピットに貯められた汚泥)

お客様プロフィール

永田重機土木(株)

かごしまの未来と環境を考える企業へ
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