作業現場にピッタリ合う“最適感”が選定の決め手に

新鋼商事 有限会社 社長 早田 勇二 様

新鋼商事有限会社様 稼働現場紹介

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コマツPC850-8とMSD7500Rラバウンティの組み合せで、30mmオーバーの鉄板も切断

北は有明海、南は東シナ海につながる八代海を望む熊本県第二の都市・八代市に本社を置く新鋼商事 有限会社(熊本県八代市港町、早田勇二社長)。
小型船舶から2万トンクラスの大型船舶の解体リサイクルを手掛ける数少ない事業者だ。解体する船舶の大型化に対応すべく、稼働中のコマツPC650+MSD4500Rから1ランク上のPC850-8+MSD7500Rを2017年に追加導入。ベースマシンとアタッチメントを車格アップしたことで、余裕のある切断・解体作業が可能になり、安全性や作業スピード・効率もアップできたという。

(写真:PC850-8+MSD7500Rを背に写真に納まる早田勇二社長)

1日で50トンから70トンの鉄や鋼材を取り出すことも可能に

解体作業はまず船体の切断から始まる。分厚い船体の鉄板を切断するためには、人力でのガスバーナーによる切断作業か重機による切断の何れかの方法となる。同社が使用しているコマツPC850-8とMSD7500R ラバウンティの組み合わせなら、厚さ30mmオーバーの鉄板の切断も可能だ。そのためこれまで難しかった船体外板とそれらを支える骨組みの鋼材が重なる部分の切断も可能になり、解体作業がよりスピーディーに行えるようになった。その結果、船体形状などの条件によっては1日で50トンから70トンの鉄や鋼材を取り出せることも可能になったと話す。
「コマツの機械はとにかく故障が少なく耐久性に優れているため、突発トラブルで作業が遅れる心配をしなくてすみます」と語る早田勇二社長。
重機操作オペレータからは「クラスアップしたことで、時間当たりの処理能力が向上した」や「キャビンの居住性や快適性が増したことで、長時間の作業でも疲れにくくなった」との声も上がっているという。

(写真:強力なパワーで「安全」に「迅速」に船体を切断していく)

作業船、貨物船など様々な船舶を解体

船舶の解体・リサイクル事業で約半世紀に及ぶ業歴を誇る同社では、30代から40代の社員10人が、様々な船の解体~リサイクルを手掛けている。
同社には作業船や貨物船、時には海上自衛隊艦船まで実に様々な種類の船が持ち込まれる。
「船を解体すると、鉄ばかりでなくプラスチック、ゴム、ウレタンなど、住宅建材でも多く使用される様々な材料が出てきます。産業廃棄物として処理するにはそうした材料毎の仕分けが必要なため、当社ではイタリア製の大型2軸シュレッダーを導入し、鉄や金属類の他、様々な素材を廃棄物の受け入れ先に合わせたサイズへ破砕し、破砕後は人手を掛けて適正な分別処理を行っています。
私たちの仕事は、船体を解体してどれだけの重さの鋼材を取り出せるかが大切。限られた時間内に、より多くの鋼材を取り出す為に重機の切断能力の高さが大変重要となります」。
今後更に船舶の大型化が進めば、重機や分別機械などの設備投資も考えていきたいと話す。

(写真:限られたスペースの中でも「安全」に「快適」にキビキビと作業をこなす)

パワーと扱い易さに優れ、作業が効率よく進む

船舶の大型化に伴い、一時は更に大型な機械導入も検討したものの、性能と解体作業場の広さや作業者の安全確保など、様々な現場環境をトータルで考慮した結果、PC850-8+MSD7500Rの組み合わせが最適だとの判断から選定したという。
「作業を安全に、且つ効率的にヤードを使用する為にも、解体作業と分別処理作業は歩調を合わせ進めていく必要があります。いくら解体が早くても、分別処理スピードを超えてしまってはストックヤード面積ばかりが増えて代わりに作業スペースが減少、その結果として作業効率低下を招きかねません。そのため解体作業に使う重機は、各作業が効率よく進むちょうど良い能力とパワーであることが大事ですね。そうした総合的な判断から、現状に一番適合するのは今回の組み合わせかなと判断して導入しました。
現在に至るまで3年間使ってきた結果、当時の判断が間違いで無かったと実感しています。」
仕事現場の環境に合致した「最適なサイズの重機」が同社の無駄のない効率的な現場作業を支えている。

(写真:解体ヤード脇に接岸された解体中の作業船)

お客様プロフィール

新鋼商事 有限会社
<事業内容>
■船舶解体
■鉄及び非鉄金属のリサイクル
■船体のパーツ類、中古船のリユース
HP:https://shinho.jp/

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