1日で50トンから70トンの鉄や鋼材を取り出すことも可能に
解体作業はまず船体の切断から始まる。分厚い船体の鉄板を切断するためには、人力でのガスバーナーによる切断作業か重機による切断の何れかの方法となる。同社が使用しているコマツPC850-8とMSD7500R ラバウンティの組み合わせなら、厚さ30mmオーバーの鉄板の切断も可能だ。そのためこれまで難しかった船体外板とそれらを支える骨組みの鋼材が重なる部分の切断も可能になり、解体作業がよりスピーディーに行えるようになった。その結果、船体形状などの条件によっては1日で50トンから70トンの鉄や鋼材を取り出せることも可能になったと話す。
「コマツの機械はとにかく故障が少なく耐久性に優れているため、突発トラブルで作業が遅れる心配をしなくてすみます」と語る早田勇二社長。
重機操作オペレータからは「クラスアップしたことで、時間当たりの処理能力が向上した」や「キャビンの居住性や快適性が増したことで、長時間の作業でも疲れにくくなった」との声も上がっているという。
(写真:強力なパワーで「安全」に「迅速」に船体を切断していく)