「ICT建機の導入は3年前の大浜上流地区堤防整備工事が最初で、この現場で菊池川河川事務所の優良施工工事表彰を頂きました。」と話す鍋島工事主任。この工事で同社は、生産性を上げるため通常数度に分けて行う法面整形作業を、エクステンションアームを使うことで大幅な工期短縮に成功した。「法面整形は特に慎重で丁寧な作業が求められる工事ですが、工期に余裕がなかったこともあり、ICT建機にエクステンションアームを取り付け法面整形を試みました。
通常何度かに分けて行う作業を一度に整形するのは、従来の丁張を目視しながらの作業では工期に間に合わせるのは難しかったと思います。高い施工精度を持つICT建機だから可能だったと思います。完成した法面も申し分のないできでした。」と当時を振り返る。同社では後に、切土作業でのエクステンションアームによる法面整形も試み見事に成功させている。
(写真:今回インタビューにお答えいただいた鍋島保徳土木部主任)
さらに、「今までは検査時に工事概要を説明する資料に手間が掛かっていたが、スマコンアプリで3次元設計データやICT建機の施工履歴データ等が活用できるので、資料作りの時間が削減できた。」とスマコン導入の成果を語る。
導入後、業界を目指す若者ならびに、一般への理解を深めてもらう目的で開いた現場見学会の後、19歳の若者が入社してきたことに触れ「ICT建機といった先端技術が活用されている建設現場の実態を知ってもらうことは、3K職種と呼ばれてきた業界のイメージアップにもつながるのでは。」と、採用面の効果にも期待を寄せる。
株式会社 熊野組
<事業内容>
■建設・土木・リフォーム
総合工事(一般土木建築・土木) / 建築
HP:http://www.kumanogumi.co.jp/