現場安全講座 災害事例に学ぶ 現場仕事の安全対策

今回のテーマ:フォークリフトで荷降ろし中、荷崩れし相番が下敷きに

被災者 : 自動車運転工(46歳)   被災の程度 : 休業92日

災害発生状況

 フォークリフトでキャスター付きパレットA(重量約450kg)をトラック荷台から荷降ろし中、隣のキャスター付きパレットBにぶつかり、荷同士が引っ掛かったままAを引き出したところ、Bも動き出して落下し、相番の作業員が下敷きになった。

原因

  • 相番の作業員の退避を確認しないまま、フォークリフトを稼働させた。
  • キャスター付きパレットを移動しないよう固定していなかった。
  • 相番の作業員が荷崩れした荷の正面で合図を行っていた。

対策

  • フォークリフト運転者は、相番が退避したことを相番の「退避ヨシ!」の指差呼称で確認し、「相番退避ヨシ!」と復唱した後に操作を開始する。
  • キャスター付きパレットは移動しないよう、ズレ止めラッシングベルト等で確実に固定する。

 

(監修) 建設業労働災害防止協会 安全・衛生管理士 本山謙治