■■ 現場詳細 ■■熊本県八代市
令和2年7月豪雨や令和3年の台風などにより球磨川河川内に堆積した土砂を撤去し、増水時の流下能力を高める工事
【施工範囲】延長800m 【施工土量】掘削41,000m³
【ソリューション】Smart Construction Dashboard/Smart Construction Fleet/Smart Construction Retrofit
【稼働建機】PC200i/PC200レトロフィット装着機
(掲載月:2023年11月)
実績と信頼が決め手
■■導入経緯■■
(株)佐藤産業 土木事業部 企画課長 枇杷木紀明さん
今回の現場は、発注者指定型工事だったため、ICT施工が必須条件でした。ICT建機を導入するこの機会に、水中掘削にも挑戦しようと考え、コマツIoTセンター 九州で開催されたセミナーに参加し、情報収集を行いました。水中部の測量や管理について詳しい話を聞くことができ、安心してICT施工に臨めると感じました。
さらに、この現場では土捨て場までの距離が40㎞あり、ダンプトラックでの土砂運搬を行うため、以前に別の現場で使用したことがあるSmart Construction Fleetが有効活用できるのではないかと考えました。施工履歴データを用いた出来形管理など、ICT施工は他でも行えますが、初めての水中掘削に挑戦することもあり、これまでの実績と信用がある会社が良いと思い、スマートコンストラクション®を導入することにしました。
40㎞移動せずに運行状況が見える
■■導入効果■■
(株)佐藤産業 土木事業部 企画課長 枇杷木紀明さん
施工開始後の設計変更や、水中の汚濁防止のために工法の変更など、厳しい条件の中での施工でしたが、Smart Construction Dashboardを使用して施工履歴データを基に日々の作業量を見える化ができたことで、希望数量に対する進捗が簡単に把握でき、掘削証明としても機能するため、柔軟に工法を変えることが可能でした。
安全面でも大きな効果があり、危険な水中部への立ち入りや建機周辺での作業が不要になりました。
(株)佐藤産業 土木事業部 企画係長 川口佳太さん
Smart Construction Fleetによってダンプトラックの運行が可視化されたことで、ドライバーたちの意識も上がり、丁寧な運転を心がけてくれました。また、40kmもの長距離を事務所のモニターや携帯端末にて運行状況を確認できたこともありがたかったです。初めての水中部掘削でしたが、目視で確認できない水中部もICT施工によって安心して施工を進めることができて良かったです。