熊本県 (株)肥後建設社 様

(株)肥後建設社 松岡陽平さん
スマートコンストラクションを知ったきっかけは、2年前の社内安全訓練時に、コマツの担当営業からＩＣＴ施工について説明してもらったことです。その後、担当現場でＩＣＴ施工を実施する際に、初めてスマートコンストラクションを活用し、今回で2度目の導入となります。
今回の現場は山間の砂防新設工事で、事前の電波確認の際に部分的に衛星捕捉が難しい箇所があり、ＩＣＴ建機の稼働は難しいのではと諦めかけていました。
しかし担当営業より、衛星捕捉が難しい箇所は従来通りにトータルステーションで管理し、その他はＩＣＴ建機を導入した方が効率的ではないかという提案を受けました。
マシンコントロール機も検討しましたが、土工は床掘掘削がメインだったため、安価で導入できるPC200レトロフィット装着機とPC128USレトロフィット装着機の2台を導入することにしました。

(株)肥後建設社 監理技術者 吉野猛雄さん
ＩＣＴ施工の一番の利点は、丁張りレスで施工できるところです。
従来では1段切るごとの丁張り設置作業に半日ほど費やしていました。今回はレトロフィット装着機のタブレット画面に表示される3次元設計データを見ながらの施工だったため、5m～10mおきの丁張り設置作業がなくなり、浮いた分の工数で書類作成に専念することができました。書類を提出しないと次の作業に移れないので、管理者2名でしっかりと分業できたことも、施工がスムーズに進んだ要因です。
(株)肥後建設社 松岡陽平さん
当初の想定通りに衛星捕捉が難しい箇所がありましたが、トータルステーションでの管理を併用したことで、精度も問題なく施工を終えることができました。
今回の工事でＩＣＴ施工の良さを再認識できたので、今後も現場に合った施工方法を取り入れながら、最新技術を活用していきたいです。