星野建設(株) 土木工事部 松本信二さん
今回の河川現場は、水中部の掘削作業および出来形管理において従来の方法では難しい部分があったため、ICT建機で施工しようと思いました。当社ではPC200iを保有しており、管理者が実施する測量や丁張り設置作業の削減で現場の作業効率化を実現してきました。今回は特にICT建機の施工履歴データの活用で管理工数削減へつながると考えました。
また、現場の土砂を運ぶダンプの運行状況について、明確には管理しきれないという課題がありました。以前に同業者からSmart Construction Fleetの評判を聞いており、発注者への提出資料としても活用できることがメリットだと感じていました。そこで、担当営業に相談し、ダンプ5台にデバイス端末を搭載し、各自のスマートフォンにもアプリをインストールしてSmart Construction Fleetでのダンプの運行管理を実施することにしました。
施工も管理も見える化が実現!
■■導入効果■■
星野建設(株) 土木工事部 松本信二さん
見えない水中部でも掘削した場所が施工履歴として確認できるため手戻り作業がなくなり、さらに1日の施工量を把握できることが工程管理にも役立ちました。出来形管理の成果品として施工履歴を使用できるので管理の手間が大幅に削減できました。水中部の掘削作業は高さが分かりにくいですが、マシンコントロールの自動制御で過堀りの心配なく楽に施工できました。また、法面作業時にも従来施工では丁張り設置のために作業が止まることがありましたが、ICT建機では丁張りがなくても施工ができるので作業効率が向上しました。
Smart Construction Fleetでは、ダンプの位置をリアルタイムで把握できることで、狭い出入口への進入時に各車両の位置をアプリで確認してタイミングを調整することができました。また、走行履歴で位置と速度を確認できたため、制限速度内での走行を徹底することができ、近隣住民への配慮という点でも有効活用できました。
今後もICT技術を活用し、安全に効率の良い施工を実施していきたいと思います。