熊本県 山本建設(株) 様

山本建設(株) 工事部長 桐原慎一さん
当社では以前よりＩＣＴ施工に取り組んでいましたが、自社が手配したＩＣＴ建機で施工するのは今回が初めてでした。ＩＣＴ建機の選定にあたり、以前から担当営業よりスマートコンストラクションの話を聞いていて、建設機械のメーカーであるコマツであればしっかりとサポートをしてくれると思い導入を決めました。
また、土捨て場が各地に点在していて、最も遠い土捨て場までは28kmほどの距離があり、過積載防止対策と安全管理に良い技術がないかを担当営業に相談しました。
そこで、安価に導入できるレトロフィット機でのペイロードメーターによる重量管理と、ダンプトラックの動態管理ができるSmart Construction Fleetを提案され、使ってみることにしました。

山本建設(株) 現場代理人 久保浩一郎さん
今回の現場は堤防から住宅への坂路が複数箇所あり、丁張り設置の工数が懸念事項でした。しかし、坂路の部分まで作成した3次元設計データをPC200iに取り込むことで、法面の丁張りはかけずに、モニターに表示される3次元設計データを基に施工でき、丁張り設置工数が大幅に削減されました。
また、土捨て場への運搬ルートを5つ設定しましたが、どのルートでも小学校などが多い国道沿いを走行する必要があり、従来では、現場に初めて入る人に現場のルールを説明する新規入場者教育での注意喚起や、巡視でしか安全管理ができませんでした。しかし、Smart Construction Fleetを導入したことで、設定したアラート地点に近づくとダンプに搭載したスマートフォンから自動で音声による注意喚起ができるようになり、安全性の向上に役立ちました。
今後は台船浚渫工でもSmart Construction Fleetを活用した動態管理を行ってみたいと考えています。