(掲載月:2022年7月)
(株)河建
監理技術者 木原吉彦さん
当社はi-Constructionが始まってすぐに社内にてICTチームを発足し、ICT活用工事に積極的に取り組んでいます。ICTチームにはリーダーを含め女性が3名在籍し、事務処理や3次元設計データ作成、点群処理などを担当していて、自社でドローン測量・TLS測量も行っています。今回の現場に入る前に地区の区長さんと話した際、災害箇所の堤防が決壊したら住民の命が危ないということを危惧されていて、1日でも早く復旧工事を完了させるためにICT活用工事を行うことにしました。ICT建機は自社機を保有していますが、工事が重なり出払っていたため、別現場にて導入実績があったコマツのICT建機を導入することに決めました。
(株)河建
監理技術者 木原吉彦さん
施工を担当したのはICT建機使用経験のあるベテランオペレーターだったため、操作などで困ることもなく、安定した仕上がりでした。今回はマシンコントロール機なので、若手に施工を任せても良かったかなと思うほどでした。また、ICT建機に読み込ませた3次元設計データがあれば全て機械作業でできるため、手元作業員との接触リスクもなく安全を確保できました。さらに、ICT活用工事を行うことで日々の施工データを3次元モデルで見て、進捗を簡単に確認できるため、施工管理もだいぶ楽になりました。ICTチームの女性陣も、自ら測量して点群処理や3次元設計データ作成を行い、そのデータ通りに仕上がっていく段階を見られるため、達成感があるようです。施工中に現場を見に来た地域の方は、丁張りがない状態で施工していることを不思議がっていました。完工後に地域の方を招いた見学会では、3次元設計データを活用して施工したことを説明し、皆さん完成を大変喜んでくださいました。ICT活用工事により、導入時の目的であった工程も短縮され、地域住民の方に早く安心をお届けできて良かったです。
平成14年10月1日設立 自分の価値を生かせる場所が、ここにある。
河建は、土木・建築の分野で地域に貢献していくために、この熊本で事業を展開しています。
進歩する社会に合わせ、機械化やIT化も進めていますが、たとえ時代が移り変わっても、「人」の知恵や技の大切さも、私たちは忘れてはいません。これからも河建は、地域のオンリーワンを目指し、人が活躍する場をつくり、お客様とさらなる信頼を築いていきます。