(掲載月:2022年6月)
相良建設(株)
代表取締役社長 増田雄也さん
ICT施工が始まった当時、メーカーではコマツしか対応しておらず、当社はその当時からICT施工に取り組んできました。最初は300メートルくらいの盛土と切土のICT希望型発注の現場で希望したことが始まりで、会社として今回の現場が7現場となります。土量が一定量ある土工事であれば断然ICT施工のほうが効率が良く便利です。今回はスマートコンストラクションの担当営業よりSmart Construction Retrofitでの施工を提案され、一度試しにIMC建機と比べてみたいと思い、今後購入も視野に入れ導入することに決めました。ICT希望型問わず今後はどんどんICT施工を活用して実績を積み上げていきたいと考えております。
相良建設(株)
工事部 工務課 課長 吉田基規さん
ICT建機での施工は、データを建機に入れてしまえば丁張りや手元作業員が不要になり、オペレーター1人で高さを決められる等の利点があることは十分に理解しております。レトロフィット機の使用は今回が初めてですが、機械操作は慣れてくれば熟練のオペレーターでなくても音だけで動かせるようになります。MCでもMGでも施工日数や精度はほぼ変わらず、レトロフィット機もいいなと思いました。従来施工だと25箇所の丁張りが必要ですが、1日10箇所設置するだけでも心が折れるほど大変です。さらに、土工事で丁張りをかけると仕上げの時に1度外すため、丁張りを2回かけなければなりません。そのため、改めて丁張りが不要なことや人員削減できることは大きいと思いました。ICT建機を一度使用したら通常機には戻れなくなるくらい便利で、施工範囲が大きくなればなるほど絶対にICT施工のほうが監督の負担が少なく現場のPDCAが回ります。現場にデータが入っているICT建機が1台あれば、盛土だけではなく床堀もオフセットで施工でき、盛土が終わった後の構造物の掘削にも使えます。多様な使い方があると思いますが、また違う現場でもレトロフィット機を活用し、色んなパターンを作っていきたいと思います。