(株)千代田組 次長 竹内広秋さん
今回の現場は、道路の安全性と耐久性の向上を目的とした軟弱地盤対策工事でした。その作業で使用する地盤改良専用機の重量は135トンあり、鉄板だけでは耐えられないため、安全に施工できるように事前に表層改良を行う必要があります。また、地盤改良では従来の施工方法では掘り起こしおよび埋め戻し作業が必要となりますが、効率的かつ確実に施工するためにICT施工を採用しました。
ICT建機の使用経験はあり、他社からの提案もありましたが、Smart Construction Dashboardでリアルタイムに日々の進捗を把握できるという技術に興味がありました。また、この現場で関わる協力会社からの「ICT施工であれば、実績のあるコマツ!」という後押しもあり、導入を決定しました。
ICT技術進化の更なる期待を込めて
■■導入効果■■
(株)千代田組 次長 竹内広秋さん
今回、Smart Construction Dashboardを活用して、日々の施工履歴を確認できたので、予定通りに掘り起こし・埋め戻し作業を省略できました。これは、「役所の施工要望」と「その施工の根拠」の2つの条件をSmart Construction Dashboardで同時に達成できたのです。おかげで、1日分(3人工分)の作業が完全に不要となり、効率的に現場を回すことができました。この作業を行った際、雨天の影響で工事が滞ることもあったので、今回は工程遅滞の心配がなく、材料やダンプトラックの手配もスムーズに行えました。
今後も、積極的にICT技術を活用することで、建設業界にICT技術を浸透させていきたいと考えています。そして、群馬県の更なるICT技術向上で未来の建設業界がますます明るくなっていくことに期待します。