優遇税制のキャッシュフロー効果

【セミナでのお客様からのご質問】

私は中小企業の経営者です。
中小企業経営強化税制の即時償却制度には、キャッシュフロー効果があると聞きましたが、具体的にはどのようなことなのでしょうか?

【城所講師からの回答】

中小企業の設備投資に関する優遇税制については、その立案当初から「キャッシュフロー効果」が言われています。
これは、資金力のあまりない中小企業の設備取得を支援する観点から、税制優遇措置を設けて中小企業の税負担を少なくすることで、キャッシュフローを改善するという国の政策です。

 

(注)万円単位で、万円未満四捨五入で計算しております。

例えば、通常4,000万円の利益に対して862万円の法人税負担がかかりますが、3,000万円の設備投資を行い即時償却を活用すると法人税負担は166万円となり、696万円分が節税となります。
つまり節税分だけ中小企業の資金流失が無くなり、キャッシュフローが楽になったことが分かります。

【最後に一言】
設備投資は、事業を継続し成長を加速させる重要な企業活動です。
3,000万円の設備投資は大変ですが、視点を変えてみると国の優遇税制の活用によって696万円の値引きが出来たことになります。詳しくは顧問税理士とよく相談して、設備投資の優遇税制を上手に活用してください。