即時償却と税額控除との効果比較

【セミナでのお客様からのご質問】

私は中小企業の経営者です。
今まで中小企業経営強化税制では「即時償却」を採用していましたが、コマツセミナでは城所先生が「実は長い目で見ると、税額控除の方が節税になる」と説明されます。本当なのでしょうか?

【城所講師からの回答】

本当です。 初年度の節税効果は「即時償却」の方が大きいのですが、長い目で見ると、「即時償却」は通常の減価償却(「普通償却」といいます)と節税効果は変わりません。その取得価額の分だけ次のように費用化されるからです。

税額控除は、普通償却と別枠で税金から控除される制度なので、長い目で見ると税額控除分だけ節税になります。

【最後に一言】
当期に控除できる「税額控除額」は、その期の法人税額の20%を限度として、限度を超える部分は翌事業年度に繰り越して控除対象となります。 詳しくは顧問税理士にお聞きください。